ウコンの名でよく知られるターメリック。日本ではカレー以外あまりなじみのない食材のように感じられるかもしれませんが、たくあんの色付けなど身近なところでも使われています。ターメリックを、毎日の食生活に気軽に取り入れてみましょう。
ターメリックとはどのようなスパイス?
スパイスとして流通しているターメリックは、ショウガ科に属する植物であるウコンの根茎を乾燥させた後、粉末にしたものです。
香辛料、食品着色料として使われているほかにも、インドでは数世紀にわたり健康維持の目的として使われています。
ウコンには、春ウコンや秋ウコンなどいろいろな種類があります。日本でターメリック(ウコン)として利用されているのは、秋ウコンです。夏から秋頃に、白い花を咲かせます。春ウコンは同属別種で、春に濃いピンクの花を咲かせます。
ターメリックの歴史
ターメリック(ウコン)は、インドや中国、インドネシアなどで栽培されています。カレーのスパイスとしておなじみですが、食品や着色料として利用される以外にもさまざまな場面で活躍しています。欧米では、サプリメントとしてもポピュラーです。
一部の地域では、結婚式で新郎新婦の腕をウコンで染めたり、赤ちゃんの首にウコンの小さな根茎をかけたり、現在も儀式や魔除けの意味合いで使われているそうです。
ターメリックの成分
ターメリックにはクルクミンを始め、ビサクロン、ターメロノール類などの成分が含まれています。
・クルクミン
クルクミン(Curcumin)とは、ウコンの根の部分にある色素でクルクミノイドの成分のひとつです。
春ウコンよりも秋ウコンのほうが、クルクミンが多く含まれていると言われています。
クルクミンは、鮮やかな黄色をしており、カレーの独特な色みを作り出しています。
また、日本では古くからクルクミンが鮮やかな黄色の色素をもつことから布や紙を染めるのに使用されていました。
・ビサクロン
ビサクロンは、秋ウコンに多く含まれています。秋ウコン全体の3〜5%にあたる「セスキテルペン類」などの精油成分に、ごくわずかに含まれる稀少成分です。
・ターメロノール類
ターメロノール類は、ターメリックエキスに含有される精油成分に含まれています。
これらの成分が含まれるターメリック。欧米では、健康意識の高まりから注目されています。たとえばインドで昔から身近な飲み物として親しまれてきたゴールデンミルクは、「ターメリックラテ」などとも呼ばれて人気を集めています。
ターメリック(ウコン)
ショウガ科に属する植物で、根茎(根の部分)がスパイスとして使われています。カレーなどに使われる鮮やかな黄色のスパイスがターメリックです。
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ウコンには抗酸化作用や抗炎症作用があるとされ、その成分である「クルクミン」が健康に良いと注目されています。
◎ 抗炎症作用
◎ 抗酸化作用
◎ 肝機能のサポート
◎ 消化促進
◎ 認知機能の改善
日本では、秋ウコン、春ウコン、紫ウコンなどいくつかの種類があり、成分や効果に多少違いもあります。