ナットウキナーゼとは?
血栓を溶かす奇跡の酵素の特徴と効果
ナットウキナーゼ(Nattokinase)は、日本の伝統食品「納豆」から発見されたたんぱく質分解酵素です。血栓を溶かす作用があり、現代病の予防や自然療法の分野でも注目されています。
🌿 ナットウキナーゼとは?
ナットウキナーゼは、納豆菌(Bacillus subtilis var. natto)が発酵の過程で生成する酵素で、1987年に須見洋行氏によって血栓溶解作用が発見されました。
🧬 ナットウキナーゼの主な特徴
特徴 | 内容 |
---|---|
酵素の種類 | セリンプロテアーゼ(たんぱく質分解酵素) |
由来 | 納豆菌が産生する天然酵素 |
血栓分解作用 | 血栓の主成分フィブリンを分解 |
効果の持続時間 | 摂取後8〜12時間持続 |
加熱耐性 | 熱に弱く、70℃以上で失活 |
❤️ ナットウキナーゼの主な効能
① 血液サラサラ・血栓予防
血液中のフィブリンを分解し、血栓形成を防ぐため、脳梗塞・心筋梗塞・動脈硬化などの予防に役立ちます。
② 高血圧の改善
ナットウキナーゼは、血圧上昇に関与するACE(アンジオテンシン変換酵素)を阻害し、自然な血圧低下効果をもたらします。
③ 認知症の予防
脳血流改善により、脳血管性認知症の予防としても注目されています。
④ 血中脂質の改善
LDL(悪玉)コレステロールや総コレステロールの減少が報告されています。
🔬 科学的根拠(エビデンス)
- ナットウキナーゼのフィブリン分解能はプラスミンと同等
- ヒト臨床試験にて1日2000〜4000FU摂取で血圧・血栓指標に改善効果
- マウス試験で脳血栓形成の抑制効果も確認
🛡️ 摂取時の注意点
対象 | 注意内容 |
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抗凝固薬服用中 | 医師に相談を推奨 |
妊娠・授乳中 | 安全性が確立しておらず推奨されない |
加熱 | 酵素が熱に弱いため、非加熱で摂取 |
摂取のタイミング | 夕食後または就寝前が効果的 |
🔁 類似作用を持つ酵素との比較
成分 | 作用 | 特徴 |
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ウロキナーゼ | 血栓溶解 | 医療用の即効性注射薬 |
t-PA | 血栓溶解 | 脳梗塞の急性期治療に使用 |
ルンブロキナーゼ | 血流改善 | ミミズ由来酵素。中国で活用例あり |
セラペプターゼ | 抗炎症・血栓予防 | 腸で吸収される医療用酵素 |
ブロメライン | 抗炎症・たんぱく質分解 | パイナップル由来。穏やかに作用 |
🌿 リンパ・自然療法との相性
- 温浴・リンパ施術の後に摂取すると血流改善効果が増幅
- 交感神経過多の方に、整体+就寝前の摂取で副交感優位に
- ふらつき・脳疲労に、脳脊髄液アプローチとの組み合わせが効果的
ナットウキナーゼは、伝統食納豆が持つ驚異の力。医薬品に頼らない「自然療法」として、日々の生活に取り入れてみてください。
