にがりとは、海水から塩を抽出する時にできる液体のことです。
海水煮詰めていくと、水分が蒸発し塩が固体となります。
この塩を取り除いたあとのドロドロとした透明の液体が「にがり」 です。
海水から食塩を除いた苦味たっぷりの液体。

にがりの主成分はマグネシウムです。
近年、マグネシウムは「必須元素」(厚生労働省)の主要成分とされ、にがりは従来の豆腐の凝固剤などに使われる「食品添加物」から「マグネシウム含有食品」と表示を変えるようになりました。にがりの効用が科学的にも認証されたわけです。
にがりに含まれる栄養素
にがりには、からだの機能維持に不可欠なミネラルがたっぷり含まれています。
マグネシウム
カルシウムと結びついて強い骨と歯の材料になります。更に注目すべきは、脂質と糖質の吸収を抑え、脂肪の蓄積を防止します。また、腸内で便に水分を与える働きで、便秘などの解消にも手伝ってくれてます。
カルシウム
カルシウムが不足すると、骨や歯が弱くなるばかりでなく、イライラの原因にもなります。細胞に必要な栄養素を吸収しやすく、老廃物を外に排出する働きも助けると言われています。
カリウム
身体の水分バランスを調整するのに重要な働きをするミネラルです。更に余分な塩分を排出する働きもカリウムがします。 また、不足すると心臓や筋肉機能のバランスにも影響を与え「むくみ」の原因にもなります。
ナトリウム
塩の主成分で身体には必要なミネラル。カルシウムを血液中にバランス良く吸収させる働きを備えています。
銅
血液に必要な鉄分吸収力を高めてくれるのが銅です。活性酸素に対抗するSOD酵素を補う働きもしています。
亜鉛
亜鉛は傷などの治りを促進させ、お肌の衰えや性的能力を高める働きがあります。
鉄
血液の大切な構成成分。体内に取り入れた酸素を運ぶ大切な仕事をしています。
マンガン
主な役目は酵素の作用を活性化させること。不足するとインシュリンの合成不良を引き起こすこともあるそうです。
にがりには血漿中の成分比に近いバランスでミネラルが含まれているのが特徴です。
広辞苑で「にがり」とは、「海水を煮詰めて精製した後に残る母液」と表現されています。
また、別名「粗製海水塩化マグネシウム」ともいい、「海水から塩化ナトリウム及び塩化カリウムを析出分離して得られた塩化マグネシウムを主成分とするものをいう。」と定義されています。
昔から日本では豆腐の凝固剤として広く使用されています。
人間の身体を維持するために欠かせないミネラルがほどんど含まれています。
現代人はミネラルが圧倒的に不足していると言われています。
天然塩から化学塩への移行、合成添加物や、アルコール、過度なストレス、土壌の変化でミネラル減少など。。
体に、必要なミネラルの数は50種類あり、その中で日々摂る必要がある必須ミネラルをにがりには含まれています。
お米を炊く時に加えたり、お茶や飲み物などに。
生理痛にマグネシウム
つらい生理痛。毎回のことなので、予定日が近づくごとに憂鬱になってしまいますよね…。
でも、生理痛を和らげる食べ物があるのをご存じですか?
生理痛を和らげる食材を日々の食事に取り入れてみましょう。
マグネシウムを豊富に含んだ食材
生理痛が起きる原因にはいくつかありますが、そのうちの1つが子宮の収縮にあります。
子宮は筋肉を収縮させることによって経血として血液を排出するのですが、この収縮の際に痛みが起こります。その痛みが生理痛です。
これにはカルシウムが関係しています。カルシウムには骨を形成する以外にも筋肉を収縮させる働きがあります。
そのカルシウムによって引き起こされる収縮を収縮しすぎないように調整するのがマグネシウムで、いわば生理痛対策に欠かせない栄養素なのです。
マグネシウムを多く含む食材には、納豆、干しエビや煮干し、ひじき、あさり、ごまなどがあります。日頃から積極的に摂取しておけば生理痛の緩和が期待できるでしょう。

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マグネシウムは、酵素の働きを助けるミネラルの一つです。
カルシウムとの密接な関わりで、骨や歯の形成に必要な栄養素とも言われいます。
多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けたり、血液循環を正常に保つ作用もあります。
他に、水分を腸内に移動させる作用、便をやわらかくしたり、かさを増やしたり蠕動運動を高めると言われています。
食物繊維を一緒に摂ると相乗作用もあるようです。
⚪ マグネシウムを含む食品
アオサ・青のり・ひじき・ごま・わかめ・のり・昆布・牡蠣・豆腐・そば・抹茶・しいたけ・いも・納豆・五穀・野菜・魚・果物など。
特に多く含むのは海藻のようです。