忍者のハーブ活用術🌿よもぎ

エステブログ 医食同源=美容

忍者の火薬

戦国時代から江戸時代にかけて、ヨモギを使って火薬に必要な硝石を作っていたそうです。

その製法がじつにおもしろいです。火薬の原料になる硝石とは硝酸カリウムのことで、鉱石としての硝石の産地は欧州各国、南アフリカ、エジプト、チリ、ボリビアなど。

とくにインドのベンガル地方、ボンベイ地方、スリランカに多いとされ、乾燥地帯の地表や洞穴の床に薄く結晶し、当時火薬の原料として非常に重宝されたそうです。

鉄砲の伝来以来、日本でも火薬の需要は急速に高まっていました。しかし、雨が多く湿度が高い日本では、自然界で産出しないそうです。

そのため雨が当たらない古い家屋の、窒素を多く含んでいる床下の土を水に溶かし、これに灰汁を加えて化学変化を起こし、その上澄み液を煮詰めて作り出す製法、古士法が開発され、主流となったとされます。

それでも国内での火薬製造は厳しく、中国や東南アジアに頼るしかなかったのです。

群雄割拠して戦を繰り広げる戦乱の世において、鉄砲の重要性は増していくにつれ、新たな火薬製造法が生み出され、全国に伝播していったそう。

加賀藩の流刑の地であった富山県の南西端にある五箇山では、1550年ごろより明治まで行われた方法、培養法という製法が生み出されます。

その方法は、合掌造りの構造を活かして、主要産業であった養蚕の蚕の糞と人の尿とヨモギを囲炉裏下の穴に詰めて培養するというもの。

これを数年ねかせて、硝酸石灰を含んだ土を作ったといいます。

古来の古士法より生産の効率がよく、質も高かったとされます。

また薬草をあらゆる視点で利用するプロフェッショナル「忍者」は、火薬にヨモギを用いたといわれます。

硝酸カリウムを得るため、忍者はヨモギに尿をかけて土中に埋め、微生物発酵させ、家の中のアンモニアとヨモギに多く含まれるカリウムを反応させて、硝酸カリウムを作ったとされています。

薬草の歴史を知る度、先人たちの知恵と工夫にはいつも驚かされます。

とてもユニーク! “忍者のハーブ活用術”

江戸時代前期に書かれた『萬川集海(ばんせんしゅうかい)』には、忍者の心構えや行動基準に始まり、忍者独自の武器の説明や使用法、さらに変装の仕方や建物への侵入法など

“The 忍術”について詳しく書いてあると同時に、”忍者流自然科学”ともいうべきさまざまなノウハウも多く掲載されています。

そこにもっとも多く登場する自然素材が植物、すなわち「忍者ハーブ」です。

「忍び」の仕事の本命とも言える、見張り・潜入・待ち伏せなどに使われた小道具を紹介します。

山菜のワラビを使った”特殊軽量縄ハシゴ”で潜入

忍者はターゲットの家屋に潜入し、調査・待ち伏せ・暗殺・破壊活動などを行いました。

その際、塀などを越えるために使われた携帯用の折り畳みはしごの素材に、意外にも春の山菜でおなじみの「ワラビ」が使われていました。

使用される部分は食用とする若芽ではなく、成長した大人の繊維で、とても軽く丈夫であったことから重宝されたようです。

イヌタデは忍者式カイロの燃料に

イヌタデは湿った土地などに群生する草本植物で、秋に赤い花穂や果実が目立つことから「アカマンマ」の別名で知られます。

おひたしや天ぷらにして食べる地方もありますが、同じ仲間の植物でその辛味からタデ酢などに使われる「ヤナギタデ」に比較して、一般的にはあまり有用されません。

しかし忍者はこれを尾行や待ち伏せ、見張り調査など、野外で長時間待機する際、携帯カイロとして用いました。

忍者式カイロは「銅火(どうび)」と呼ばれ、文字通り銅の容器の中に熱源を入れるのですが、イヌタデは草でありながら、燃えにくい素材であることから使われたようです。

猛毒シキミを”しもやけ薬”に活用

イヌタデを使ったカイロと同様、忍者には野外での長時間待機の仕事が多くあり、冬季などには手が凍傷になるなどのトラブルに見舞われました。

そのときに使われたのが和のスターアニス「シキミ」です。

シキミの名の由来は「悪しき実」であり、香辛料として知られる大陸原産のスターアニス(八角)と同属で見た目もそっくりですが、全草にアルカロイドの猛毒を含みます。

戦前、来日したドイツ人がスターアニスと勘違いして祖国に輸出し、多くの中毒者を出した事件が知られます。

しかし忍者はこの猛毒植物をも皮膚薬として使いこなしたのです。

関連記事

さくらエステ 🌸 医食同源=美容ブログ

さくらバレエ 🩰 2023(scroll👇)

小顔リンパ & ドライヘッドスパ

劇的 ✨ Before 🫱 After

さくら姿整医学協会®︎

バレエ&ピラティス SAKURA

error: Content is protected !!