米国医学会が行っているデザイナー・フード・プログラムというがん予防効果のある約40種の食物を重要度の度合いにより、ピラミッド方式で記載されたものがあります。
上位にあるのが、生姜、ニンニク、キャベツ、甘草、大豆、人参などです。
とくに生姜にはがん細胞のアポトーシスを促す効果があることが明らかになっているそう。
アポトーシスとは
がんが宿っている人体が、飢餓や発熱でがん細胞ごと死滅するという現象。
他に、古代ギリシアでは、ピタゴラスが生姜を消化剤や駆風剤とし用いたり、解毒剤としても活用していたようです。
香辛料貿易では、昔から最重要商品が、胡椒、2番目が生姜で貴重なものだったそうです。
生姜にはさまざまな薬効力があると言えます。
その他、“デザイナーフーズ”にあげられた食品は、ガン予防以外にも免疫力を高めたり、生活習慣病を防ぐ作用もあり、毎日食べたい食品です。
このグループの上位に位置するものほどガン予防に効果があるとされてますので、是非参考にしてみてくだい。
■ にんにく
にんにくは、アメリカ国立がん研究所作成の「デザイナーフーズ・ピラミッド」で最上位に位置付けられているほど優秀な野菜です。にんにくの独特のにおいの元は硫酸アリルで、病気や老化を招く活性酸素を抑制する強力な抗酸化作用があります。にんにくを切ったり、すりおろすとアリチアミンに変化し、ガンを予防します。また、にんにくに含まれるミネラルのセレンは、ガン原因のひとつでもある過酸化脂質を分解する酵素になります。
■ きゃべつ
にんにくに次、くガン予防効果があるといわれているキャベツには、イソチオシアネート(強いがん抑制効果)とペルオキシダーゼ(発がん物質を抑制)という酵素やビタミンC、ビタミンUが豊富に含まれています。肺がんや膀胱がんの予防に有効といわれています。また、胃潰瘍を予防することで有名です。
■ にんじん
にんじんはカロテンが豊富に含まれています。カロテンは体内でビタミンAに変化し、免疫カを高めます。肺ガンや胃ガンを予防する効果が高いとされています。にんじんの葉にもカロテン、ビタミン、カリウムなどの栄養素が豊富なので、できれば無農薬の葉付きにんじんをおすすめします。脂溶性なので脂と一緒に摂取しましょう。
● トマト
トマトにはリコピンというカロテノイドの一種が含まれています。リコピンの抗酸化作用はカロテンの数倍以上といわれています。がん予防のビタミンACE(エース)も含まれています。トマトを多くとる地域では、がんの発症が少ないという研究結果は世界中でたくさんの例が報告されています。
● ブロッコリー
ブロッコリーに含まれているスルフォラファンは、イオウ化合物の一種で強力な抗ガン作用があります。最近では、ブロッコリースプラウト(ブロッコリーの新芽)がスーパーなどに出回っていますが、これにはブロッコリーの20倍ものスルフォラファンが含まれています。他にも、カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、E、鉄、葉酸なども含まれています。
● カリフラワー
カリフラワーは100g中に81mgのビタミンCが含まれています。カリフラワーに含まれるビタミンCは加熱によって失われる量が少ないのでビタミンCの補給にはピッタリの野菜です。また、肝臓の働きを高め、解毒作用を強化します。
● ピーマン
緑色のピーマンが一般的ですが、パプリカの赤や黄色のものも出回っています。赤ピーマンのビタミンCは緑色のピーマンの2~3倍あります。また、赤ピーマンの赤い色素はカプサイシンというカロテノイドです。βカロテンよりも強い抗酸化作用があります。
以外と身近な野菜ですよね。
逆に、肉の飽和脂肪酸はガンのリスクを高めますので、魚や大豆製品、卵からたんぱく質を摂取することを心がけましょう。