
天然塩にはミネラルが含まれています。
しかし工場で製造した食塩は塩化ナトリウムがほとんどで、「減塩ブーム」はそこから来ています。
「塩」と聞くと、減塩、減塩と気になり、塩を敬遠される方が多いかと思いますが、塩は薬です。
「塩梅」という言葉があります。
「湯加減がいい塩梅になった」
「天気の塩梅を見てイベントを決行しよう」
など、使います。
「塩梅(あんばい)」とは、「具合や様子」を意味する言葉です。物事の様子や身体の具合、料理の味つけ具合など、幅広いものの具合や様子を表します。
「塩梅」の語源は、調味料にあります。「塩と梅酢を混ぜた調味料」を意味していました。塩加減が絶妙であったため「味つけの具合がいい」という意味でも使用されており、「具合がいい」という意味から「按排(あんばい)」と混同されるようになります。
「塩梅」と「按排」が混ざった結果、「塩梅(あんばい)」が「物事の具合や様子」という意味で使われるようになったのです。
いい塩梅とは、「いい状態」をあらわす、昔ながらの言葉です。
過度な減塩ではなく、適度な塩を摂って、いい状態を保つことが非常に大事なのです。
塩の種類
作り方で2つに分類されます。
- 精製塩
- 自然塩(天然塩)
精製塩は海水を電気分解、つまり化学反応させることによって作られている塩です。塩の固まりを無くすため、炭酸マグネシウムを混合しています。
また、精製塩は指先で少し舐めただけで強い塩気を感じます。それは、精製塩の成分は99.5%以上が塩化ナトリウムでできているため、しょっぱいを通り越して辛みを感じます。
一方で、昔ながらの塩田で作られるものが自然塩(天然塩)です。自然塩は、ミネラルが多く含まれており、甘味や苦みを感じます。
精製塩は、人間が必要とするミネラルを排除した塩です。
直接的に大きな危険性があるとは言い切れませんが、16種類の必須ミネラルと呼ばれる成分を全て含んだ海水の成分を排除した精製塩を生涯摂り続けるとしたら、体のミネラルバランスが崩れる可能性があると言えるかもしれません。
また、近年ブームとなっている減塩は更に注意する必要があります。
舌で旨みを感じるべき成分が排除されているということは、その旨みを補うために化学調味料や添加物が使用されていることが非常に多いのです。
また、塩分は健康な腎臓をしていれば摂り過ぎになったとしても、その分水分を欲するため自然と排出されます。
塩化ナトリウムでできている精製塩と、ミネラルを含んだ自然な塩は、決定的な違いがあると言えます。
早期に危険はないですが、徐々に体内のバランスが崩れていく可能性がある精製塩は使い続けて良いものか考える必要があるかもしれません。

自然塩(海塩)の味の深さ
塩の主成分は塩化ナトリウム(NaCl)です。だからといって、塩化ナトリウムだけをもって塩とするのは「自然の摂理」からみても正しいとはいえません。
なぜなら海水には上記の5元素(99.78%)以外に様々な微量元素(0.22%)が存在するからです。
それらは、マグネシウム、カルシウム、カリウム、亜鉛、鉄、リンなど、現在わかっているだけで数十元素におよびます。
そしてこれらの微量元素こそ、私たちの健康維持に欠かせない大切な栄養素なのです。
中でもマグネシウムは、微量元素の60%を占めています。
◎ 過剰な減塩は《むくみ》の原因に
◎ カントン水の作り方
♦材料
水 500ml
天然塩 4.5g
塩分濃度は体液や血液と同じ浸透圧の0.9%が目安
フランスの生理学者ルネ・カントンは血液のミネラル組成と海水に含まれているミネラルの組成が近似していることを発見した。
「ヒトの細胞は海水に泳ぐ魚と同じように細胞外液(海水)に浸っている
この細胞外液と海水は、ほぼ同じ組成で同じ機能を細胞(魚)に与えている
この細胞外液(海水)が汚れると細胞(魚)は病気になったり死んだりする
汚れたら、キレイな細胞外液(海水)を足せば細胞(魚)は元気になる」
by ルネ・カントン
人間は本能的にカントン水を欲しています。
なぜなら人間は50兆個の細胞によって出来ているからです。
カントン水とは?
水に天然塩(自然塩)を入れた塩水のことです。
※スーパーで大量に市販されているような精製塩と天然塩(自然塩)は全くの別物なので、注意してください
P.S.
もし仮に「様々な健康法の中から一つだけ選べ」と言われたら、私は迷わずカントン水を選びます。それくらい体感良いです。



