ファイトケミカルは「植物の」Phyto、「化学物質」Chemicalの意味だそうです。
オレンジなどの黄色い色素のフラボノイド、ニンジンやイチゴなどの赤い色素βカロテン、他にニンニク、ニラなどの刺激臭の硫化アリルなどはファイトケミカルで、殺菌作用、抗凝固作用などがあります。
殆どの植物の色や香りの成分はファイトケミカルです。
漢方薬はファイトケミカルの薬効成分を利用し、中でも最も多く使用されているのが生姜だそうです。
16世紀頃に書かれた「本草網目」にも、生姜は百邪(あらゆる病気)を防御する、、
と記載されています。
血管を拡張し、血流をよくしたり、主成分のジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオールなどは気を開く作用もあるそうです。
ジンゲロールは体を温める成分で、生ショウガに多く含まれています。
より温める作用のある成分がショウガオールです。
蒸すことでジンゲロールが、ショウガオールに変化し、生ショウガに含まれる量の約10倍になるそうです。
実際に蒸しショウガを加えたお湯を飲む前後の手をサーモグラフィーで見ると飲んだ後は指先まで熱が届いている結果だそうです。